Monday, September 20, 2010

kpdfとxpdfで日本語の表示

日本語文章の編集するためのlatex環境を作りました。latexをコンパイルするためのパッケージなどはネットでいろいろなところにあるので、ここで省略します。ここで、コンパイル後の表示についてメモしておきます。

まず、dviファイルの表示についてですが、pxdviが標準だと思います。しかし、pxdviのグラフィックスあまりきれいではないということで、別のソフトを探しました。探した結果、kdviというのがありました。kdviはKDE desktopの1つのソフトで、見た目はpxdviに比べて非常にきれい。しかし、kdviは日本語に対応したいないのが残念なことです。私は研究室でのミーティング資料で日本語を使うため、どうしようと考えていました。そこで、じゃ、dvi viewerで見るのではなく、dviファイルをpdfファイルに変換してからpdfファイルを見ればいいんじゃないと思いました。pdfファイルだと、acrobat readerでも見れるし、evinceでも見れます。じゃ、使って見ると、あることが面倒くさくなりました。それは、texファイルをコンパイルする毎に、acroreaderあるいはevinceをreloadしないといけないことです。慣れてしまえば、大したことではないが、tex editorから離れたくないということで、pdfファイルの中身が変わると自動てきにファイルをreloadする機能はないかを調べました。

その結果、kpdfとxpdfはpdfファイルを自動的にreloadする機能がついていることがわかりました。acrobat readerはその機能はなく、evinceは自動的にファイルをreloadする機能を持っているとネットで書いてありますが、私の環境(CentOs 5.4)で動作しないです。私はKDEデスクトップを使っているため、kpdfは元々入っていました。kpdfは見た目がよく、非常に軽いpdf viewerです。しかし、kpdfでは日本語の文字が化けてしまいます。最後のオプションであるxpdfをインストールすることにしました。

xpdfのインストール
  1. EPELを入れる
  2. sudo yum install xpdf
以上の手順で非常に簡単にxpdfをインストールできました。EPELのインストールする方法について
次のサイトを参考にしました。


インストールしたxpdfでは日本語の表示ができませんでした。ネットで調べた結果、xpdfで日本語のフォントの表示用の設定ファイルがxpdfのホームページで提供されています。ここから日本語設定パッケージをダウンロードしました。手順としてはいくつかのファイルを/usr/local/share/xpdf/japaneseディレクトリに入れ、/usr/local/etc/xpdfrcあるいは~/.xpdfrcファイルを作成する。私のxpdfrcファイルの中身は次のようになりました。
#----- begin Japanese support package (2004-jul-27)
cidToUnicode    Adobe-Japan1    /usr/local/share/xpdf/japanese/Adobe-Japan1.cidToUnicode
cMapDir     Adobe-Japan1    /usr/local/share/xpdf/japanese/CMap
toUnicodeDir            /usr/local/share/xpdf/japanese/CMap

displayNamedCIDFontTT Ryumin-Light-Identity-H /usr/share/fonts/japanese/TrueType/sazanami-mincho.ttf
displayNamedCIDFontTT GothicBBB-Medium-Identity-H /usr/share/fonts/japanese/TrueType/sazanami-gothic.ttf

#displayCIDFontTT   Adobe-Japan1    /usr/..../kochi-mincho.ttf
#----- end Japanese support package
ここで、displayNamedCIDFontTTの設定のポイントです。displayNamedCIDFontTTは元々のパッケージに入っていなかったため、手動で入れる必要があります。この設定をしないと、dvipdfmxでpdfを作成した後、xpdfでファイルを開くと、次のようなエラーメッセージで出ます。


Error: Couldn't find a font for 'Ryumin-Light-Identity-H'
Error: Couldn't find a font for 'GothicBBB-Medium-Identity-H'

このエラーはフォントが見つからないというエラーなので、フォントの場所を教える必要があります。
上のdisplayNamedCIDFontTTでその場所を教えています。後、どのフォントファイルを使うかはlinux環境によって異なります。私はTrueTypeフォントは場所を探し、そこからminchoとgothicのフォントファイルをしています。これで、xpdfで日本語の文字がきれいに見えるようになりました。

で、最後に、以上の設定が完了した後、kdviで日本語の文字が含まれているpdfファイルを開くと日本語の文字が見えるようになりました。これはすごい。kdviはxpdfの設定ファイルを読んでいるようです。これでkdviで日本語の見えるようになったので、kdviを使うことにしました。

No comments:

Post a Comment